2022/1/5追記
国内版も買ってバラした
前の記事で紹介したWestern Digitalの外付けHDDを米Amazonで買った話。
2年ほど前に作った自作NASを更新したくなって衝動買いしてしまった。
安すぎて注文したらすぐ来ちゃった
前の記事でも紹介したが、購入したのはWestern Digitalの「WDBWLG0160HBK-NESN」という外付けHDD。
米Amazonで買ったものなので、国内Amazonで買える「WDBBKG0160HBK-JESN」ではないことは承知しておいてほしい。
画像ではギフト券も使用しているのでわかりにくいが、米ドル決済で$1,986.64となる。
日本円だと約212,073円となる。(レートは106.75円/USDで計算)
外貨決済でクレジットカード会社の手数料が追加されるのでもう少し高くなるかな。
初めて最速の配送方法である “AmazonGlobal Priority Shipping” で頼んだ。
注文したのが3/1で到着したのは3/5。税関で一晩過ごしたみたいだけど計4日で届いちゃった。早くない?
USB接続してみる
HDD情報とヘリウム充填
まずはUSB接続した状態でCrystalDiskInfoを使用して中のHDDの情報を調べる。
型番は「WD160EDFZ-11AFWA0」だった。
回転数は7200rpmではなく5400rpmと回転数の高いHDDではないようだ。
英語版Wikipediaによると、22番(0x16)の「ベンダ固有」の欄はHGSTが使用するヘリウムレベルの値らしい。
つまりヘリウムがどれくらい入っているかを確認するための値だ。(後で知ったがソフトを最新版にするとヘリウムレベルと表示された)
過去に買ったHGSTのDeskstar NAS HDN721010ALE604はヘリウム充填モデルらしく、0x16に同じ値が入っていることも確認できたのでヘリウム充填モデルだろうということとHGSTが作っているだろうということがわかった。
16進数の”64″を10進数に直すと”100″なので、現在ヘリウムは100%入っている状態。
Deskstarの方を買ったのは2017年10月。3年半ほど使っていてもしっかり100%を維持できているので問題ないだろう。HGSTバンザイ!
速度
CrystalDiskMarkを使用して速度を計測してみる。
速度は読み書き共に232MB/sと非常に高速。
次にWindowsのエクスプローラでゲーム中の動画を移動させてみる。
概ね230MB/s程度の速度は出るようで嬉しい。1GbEのNASでは持て余す速度だ。
分解してみる
さて、ここまで来たら分解してみるしかないだろう。
HDDを覆っているケースのツメを外してケースを外す必要がある。
手で少しスキマを作り、不要なプラスチックカードを差し込んでツメを外すような感じ。
ツメを外したら前面を覆っているカバーをスライドすれば取れる。
左の画像のように置き、背面部分から伸びてる透明なファイバーを右上の基板のゴム穴から出し、手前の2つのゴム足を下にゆっくり押し出せばHDDが出てくる。
上部の端子を破損しないように慎重に。ゴム足ごと出すと中央の画像のような状態になる。
あとはSATA-USB変換基板を取り外せば完了だ。
初めて撮影ボックスを使ってみたが、やっぱり背景が白いとハッキリしていいな。
WD160EDFZの情報
型番でGoogle検索
大した情報は出てこなかったので別の手段で調べることに。
命名規則から
WD160EDFZで検索してもまともな情報が出てこなかったので、Western DigitalのHDDの命名規則を調べてみた。
型番の読み方は調べれば出てくるが、直接貼っていいものなのかがわからなかった。
各自で [Western Digital Model Number]でGoogle検索してみてほしい。PDFファイルが出てくるはず。画像検索でもいい。
型番は以下のように読み解くらしい。
- WD:会社名
- 160E:16TBモデル
- D:「Enterprise Self Encrypting Drive」もしくは「WD Re™」
- F:10,000 RPM with 16 MB cache
- Z:SATA 6 Gb/s with 22-pin SATA connector (Enterprise)
CrystalDiskInfoで見た時は10,000rpmではなく5400rpmだったのだが……
見る資料が古いのかそれとも違うのか。参考程度にしてほしい。
HDDに書かれているR/Nの『US7SAR160』で検索
いわゆる『白ラベル』というやつらしい。(WD 白ラベルで検索)
HDDに記載のある「US7SAR160」で検索すると『Product Manual: Ultrastar DC HC550 SATA OEM Specification』というPDFファイルが出てくる。
WD Elementsに入っているHDDはHGSTのUltrastarのOEMモデルだ!というのは先人たちの記事で予習していたが、公式資料が出てくると嬉しくなってしまう。
PDFの17ページのTypeの項目に「US7SAR160」の記載がある。
この仕様書によると回転数は7200rpmでPower Disable Supportedは非対応なので3.3V問題は気にしなくて良さそう。
HDD左下のKCマークにある「R-R-WDT-US7SAR180」も調べたのだが、KCマークの認証を受ける際にその型番で認証を受けたものだと考えられる。FCC IDも記載がある。
この型番ならば同一の仕様かほとんど似通った仕様ということになるのだろう。
WD Goldを紹介する記事の画像にも、WD Red Proを紹介する記事の画像にも「US7SAR160」の記載があるので、この2つのHDDも似通った仕様である可能性がある。
「US7SAR160」と記載のあった情報を以下にまとめる。
型番 | 回転数 | 参考リンク |
WUH721816ALE6L1 WUH721816ALE6L4 | 7200rpm | Ultrastar DC HC550 SATA OEM Specification(公式仕様書) 17ページ目 |
WD Gold (WD161KRYZ) | 7200rpm | AKIBA PC Hotline! |
WD Red Pro (WD161KFGZ) | 7200rpm | AKIBA PC Hotline! |
公式サイトによるとWD Red Proの16TBの転送速度は最大259MB/sらしい。
WD160EDFZは5400rpmなので232MB/s程度だったが、個人的には性能的には不満なし。
HDD事情に詳しい方がいたらコメントや右のお問い合わせフォームから教えてほしい。
自作NASでRAID-Z2で運用予定
RAID-Z2で動かすとなると2台分の容量は使えないので、16TBのHDDが6台だと64TBくらいの容量が使えることになる。
Google Workspace(旧G Suite)のクラウドストレージからやっと全部引っ張り出せるようなストレージ環境が整うことになる。やっと。
……とはいえ、NASに使用しているPC自体も新しくするつもりなのでしばらく先になりそうだ。
3/7現在では16TBの在庫がないようだ。
TB単価で言えば16TBモデルよりも14TBモデルのほうが安いので、WDが良ければ14TBモデルもおすすめ。
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