普通はHDDなりSSDはVMFSでフォーマットして、その中に仮想ディスクを作成して使うのだが、直接ゲストOSにディスクを扱わせる方法がある。
今回はそれを設定する方法を解説。
なお、ESXi 6.7.0 Update 2 (Build 13644319)で確認。
設定方法
まどろっこしいのはアレなんで設定方法を先に。
マッピングするデバイスのパスを取得
サイドバーのストレージを開き、デバイスタブを開く。
使用したいデバイスを開き、赤枠で囲った文字列をコピーしてテキストエディタにでも貼り付けておく。

今回使用するデバイスでは以下の通り。
t10.ATA_____Samsung_SSD_750_EVO_250GB_______________S3CKNWCHB52281K_____
/vmfs/devices/disks/t10.ATA_____Samsung_SSD_750_EVO_250GB_____…
2行目のようにパスが三点リーダで省略されてしまっているので、上の行から補完してあげる必要がある。
もしパスの行が省略されていなければそのままでOK。
これでデバイスのパスが用意できた。
/vmfs/devices/disks/t10.ATA_____Samsung_SSD_750_EVO_250GB_______________S3CKNWCHB52281K_____
vmdkを置く場所のパスを取得
同じくサイドバーのストレージを開き、データストアタブを開く。
置きたいデータストアを開き、赤枠で囲った文字列をコピーして同じくテキストエディタにでも貼り付けておく。

今回使うデータストアの場合は以下のようになる。
/vmfs/volumes/5cfe3f7a-efc9b709-6787-40b0765a9d74
データストア上のディレクトリを指定してもいいし、必要であればデータストア上にディレクトリを新規作成してもいい。
今回はデータストア上に「RDM」というディレクトリを作成した。
/vmfs/volumes/5cfe3f7a-efc9b709-6787-40b0765a9d74/RDM/
SSH接続
vSphere Web Clientを開き、CPU使用率の左側にある「アクション」ボタン→サービス→「SSHの有効化」をクリックしてSSHで接続できるようにする。
SSHで接続する。今回はTeraTermを使用。
vSphere Web Clientにログインする際のUser nameを入力し「User keyboard-interactive to log in」を選択してOKをクリック。
続いて同じくvSphere Web Clientにログインする際のパスワードを入力することでTeraTermでのSSH接続ができる。
コマンドを実行
vmkfstools -z [RDMを使用するデバイスのパス] [マッピングしたデバイスの.vmdkを置く場所のパス/ファイル名.vmdk]
となるようにコマンドを実行する。
私の場合は以下の通り。
vmkfstools -z /vmfs/devices/disks/t10.ATA_____Samsung_SSD_750_EVO_250GB_______________S3CKNWCHB52281K_____ /vmfs/volumes/5cfe3f7a-efc9b709-6787-40b0765a9d74/RDM/S3CKNWCHB52281K.vmdk
「-z」で物理互換モード、「-r」で仮想互換モードとなる。
今回はパフォーマンス重視なので物理互換モードを使用した。
データストアブラウザで確認すると、SSDの容量と同等のファイルサイズのvmdkが作成されている。
とはいえ実際にデータストアの容量を食うわけじゃないのでご安心を。

仮想マシンで利用する
仮想マシンで利用する際には、先程作成したマッピング用のvmdkファイルを指定する必要がある。
サイドバーから仮想マシンを開き、追加したい仮想マシン上で「設定の編集」を開く。
仮想マシンの電源は落としておいたほうがいいかもしれない。起動したまま追加したことない。
左上の「ハードディスクの追加」から「既存のハードディスク」を選択。
先程作成したvmdkを選択することで、マッピングの完了だ。
保存をクリックして起動すれば普通に使える。
何に使ってるか
私はESXi上にXigmaNASを置いているのだが、仮想ディスクだと障害時にディスクを抜き差ししたりする時やS.M.A.R.T.が表示されなかったりと、あまり使い勝手がいい状態ではなかった。
ディスクを直接扱えれば楽なのになぁと調べていたら先駆者が何人もいらっしゃって本当に助かりました。
参考サイト様



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