毎年恒例?ついにM75q-1 Tinyの後継となるThinkCentre M75q Tiny Gen 2が発売された。
その中でも最上位モデルがスペックに対してべらぼうに安いので、最上位モデルを最安価格で買う方法を解説する。(下位モデルとの比較は記事下部)
相変わらず名前が長い上に名前の表記ゆれ?がある。(10/30現在)
- M75q Tiny Gen 2
- M75q-2 Tiny
本記事でも表記ゆれが起こっている可能性もあるが、どちらも同じものを指しているので安心してほしい。
公式リンク
- ThinkCentre M75q Tiny Gen 2 商品ページ (価格.com経由リンク)
- ThinkCentre M75q Tiny Gen 2 直販モデル 製品仕様書
- ThinkCentre M75q Tiny Gen 2 サポートページ
- ThinkCentre M75q Tiny Gen 2 ハードウェア保守マニュアル(英語)
カスタマイズ
商品ページ
最安構成の紹介。 Ryzen 7 PRO 4750GE搭載の価格.com限定 プレミアムを選択。パフォーマンスやスタンダードとの比較は記事下部に。
買い方がわかる人はメモリ, キーボード, マウス, スタンド, ネジを外すと覚えて注文。(Rebatesも忘れずに)
平日の販売価格は74,800円(10/30現在)で、以下のカスタマイズを行うことでで最安構成にすると49,500円(10/30時点) 56,100円(10/31時点)まで下げられる。
最小構成
メモリー
- 変更前……16GB PC4-25600 DDR4 SODIMM (8GBx2)
- 変更後……8GB PC4-25600 DDR4 SODIMM
- 価格変動……-13,200円
ありがとうLenovo。標準で16GB積んでくれているからここまでの安さにできる。
16GBx2枚から4GBx1枚 8GBx1枚に変更。大容量積むにしてもそこそこの容量積むにしても19,800円 13,200円引きは破格。
増設・換装する場合は後述するが、Amazon価格で32GBx2枚で25,000円ほど、16GBx2枚で13,000円ほど、8GBx2枚なら8GB1枚を選択(-13,200円)して4,000円ほど。
なるべく最終的な支出が少なくなるようにしよう。
キーボード
- 変更前……USB フルサイズスリムキーボード – 日本語
- 変更後……キーボードなし
- 価格変動……-2,200円
手持ちのものを使用するか、持っていない人はこういうのをAmazon等で買ったほうがいい。保証も長い。
付属キーボードもマウスも不要。
マウス
- 変更前……USB Calliopeマウス ブラック
- 変更後……マウスなし
- 価格変動……-1,100円
キーボードの項で前述したとおり。
バーティカルスタンド
- 変更前……バーティカルスタンド
- 変更後……なし
- 価格変動……-1,100円
必要ならつけよう。私には不要。
ツールレス (オープンシャーシ)
- 変更前……ツールレス (オープンシャーシ)
- 変更後……なし
- 価格変動……-1,100円
毎回恒例の1,100円するネジ。1,100円値引くためにわざとつけてくれてるんじゃないかと思ってしまう。
もちろん不要。
推奨オプション
必須ではないがつけておいたほうがいいオプションの紹介。
最安構成にこちらのオプションをつけると60,500円(10/31現在)となる。
ワイヤレスLAN / Bluetooth
- 変更前……なし
- 変更後……インテル Wi-Fi 6 AX200 (2×2) + Bluetooth
インテル Wireless-AC 9260 + Bluetooth- 価格変動……+3,300~4,400円
Wi-FiやBluetoothを使用したい場合はこちらをつけよう。
専用のアンテナをちゃんと設置してくれるから、わざわざAX200とアンテナを買って設置するより圧倒的に楽。
少しでも金額を落としたい場合はIntel 9260を搭載してもいいだろう。アンテナはもちろんつけてくれる。
ただ、Intel 9260はWi-Fi 5までしか対応しないので注意。
ただしこちらのモジュールを追加すると納期がかなり遅くなるようなので注意。
11/21時点で納期を確認したが、10/30注文で来年の1月12日に配送予定になっていた。残念。

追加映像出力ポート+シリアルポート
- 変更前……なし
- 推奨パーツ……USB Type-C
- 価格変動……
+1,100円+3,300円(12/1確認時)
- 価格変動……
VGA, HDMI, DisplayPort(1つ or 2つ), USB Type-Cのいずれかが追加できる。
M75q-1 Tinyの時はわざわざLenovoに電話して買わなければならなかったUSB Type-Cポートが、今回はカスタマイズで追加できるようになった。
USB Type-Cで映像入力できるモニタを持っていれば便利。
ただし標準でHDMIとDisplayPortが搭載されている。
必要なものを追加するようにしよう。
シリアルポートは使う人だけ。私は使わないな……。
12/1追記
1,100円で追加できたのに3,300円に値上がってしまった。悲しい。
クーポン適用

カートに入れたら赤枠で囲った「クーポンを利用」と書かれているボタンをクリック。
ボタンを押し忘れると高額になってしまうので注意。ボタンを押そう。

クーポンが適用されると上記画像のような表示になる。(画像はカスタマイズ後)
Eクーポンにより値引きが行われ、最安構成であればタイトルのような価格になる。
購入手続きに進み、配送先・支払い方法を設定して注文を確定すれば完了だ。
Rebatesを通す
Rebatesというポイントサイトを経由して購入することでおトクにPCを買うことができる。
詳しくは以下リンクの説明記事を参照してほしい。
※2021/01/02追記 CPU流用目的の方への注意
このPCに搭載されているRyzen 7 PRO 4750GEが自作PC用のマザーボードで流用できない問題がTwitterで散見されていたが、なんとThinkCentre M75q-2 TinyにAPUがロックされる(?)らしい。
このPCを普通に使う場合は問題ないが、一応覚えておいたほうがいいだろう。
初出はこの方だと思う。詳しくはツイートからツリーを参照してほしい。
以下の記事も参考になる。
AMD PSB Vendor Locks EPYC CPUs for Enhanced Security at a Cost
ラクウルの買取キャンペーンで5,000円増額
不要なメーカー製PCを5,000円増額で買い取ってくれるので、Windows 7以降の不要なPCを持っている方は是非活用してほしい。
対象となるメーカーは以下の12社。
Lenovo、DELL、HP、Acer、ASUS、NEC、Fujitsu、Dynabook、Panasonic、VAIO、Mouse、Microsoft
私も以前買い取ってもらった。ちゃんと5,000円増額で買い取ってくれた。(該当Tweet参照)
増設・換装パーツ
最小構成で購入してそのまま使ってもあまり快適ではない。
Amazonや楽天等の安いショップで購入して増設・換装しよう。
メモリ
流石に8GBが1枚だと心もとないので小容量でもいいから追加したいところ。
デュアルチャネルで動作させることで快適になるので、せめて8GBx2枚で運用してほしい。
どうせ大容量にするなら32GBx2枚で64GB積むのもアリ。
公式で64GB対応を謳ってくれたので安心して買うことができる。
M.2 SSD
M.2 SSDは2280サイズのKey Mが使用可能。
SATA接続のSSDは使用できないので、NVMe接続のSSDを選ぶようにしよう。
なお、Ryzen 7 PRO 4750GEはPCIe 3.0にしか対応していないのでPCIe 4.0対応のSSDを選ぶ必要はない。
欲しくなる気持ちはわかる。世代が新しければ発熱とか抑えられそうだし買ってもいいかもしれない。
2.5インチストレージ

M715q TinyやM75q-1 Tinyと同様、2.5インチストレージを増設できるようだ。
マウンタはM75q-1 Tinyと似た形状のものを使用するようだ。SATAケーブルではなくコネクタを採用しているようだ。同じものではないので注意。
そしてM75q-1 Tinyではマウンタが付属したが、M715q Tinyではマウンタに固定するためのネジが付属しなかったことも忘れないでほしい。今回のGen 2に付属するかはまだ不明。
速いし衝撃にも強いSSDがオススメだが、大容量ではやはりまだHDDが安い。
Wi-Fiモジュール
Wi-Fiを使用したい場合は上記カスタマイズで追加しよう。
わざわざAX200とアンテナを別に買う必要はない。
別途買う方はIntel純正が3,041円で割と安いので、怪しいところから買うのではなくAmazon.co.jp販売・発送のこちらをオススメしたい。
Lenovo USB Type-C – スリムチップアダプター
USB PDで動作させるのに必要なケーブル。M75q-1 TinyやM715q Tinyでは65W以上の電源であれば正常に動作した。ThinkPad系の充電にも利用可能。
サンプル数は少ないが、動作確認済みのUSB PD充電器をまとめた記事も参照してほしい。
Windows 10 Pro(パッケージ版)
Windows 10のDSP版は別PCに流用できないのでWindows 10 Proのパッケージ版を購入するのが無難。
Microsoft公式から買うコードもパッケージ版と同じなので他PCにも流用できる。
Amazonで購入する場合はAmazon.co.jpが販売・発送するものを選ぼう。
楽天やYahoo!ショッピングで購入する場合は必ず信頼できる店舗のものを選ぶこと。
間違っても「認証保証」「プロダクトキーのみ」などと書いてあるものを買ったり、極端に安すぎるものを買ったりしないように気をつけてほしい。
以下の「Microsoft公式」ボタンを押すと定価がわかるので、その付近の価格帯だということを覚えて購入するようにしよう。
購入後は設定を開き、「回復とセキュリティ」から「ライセンス認証」を開き、プロダクトキーの更新を行うことでWindows 10 Proにアップグレードできる。
もしくはEI.cfgを利用したこちらの方法でクリーンインストールすることもできるので参考にしてほしい。
おまけ
最安構成時でM75q-1 Tinyと比較
過去記事にあるM75q-1 Tinyの最安構成と比較。
M75q Tiny Gen 2 価格.com限定 プレミアム | M75q-1 Tiny 価格.com限定 パフォーマンス | |
平日価格 | 56,100円 | 30,140円 |
CPU(APU) | Ryzen 7 PRO 4750GE (3.1GHz, 8C16T) | Ryzen 5 PRO 3400GE (3.3GHz, 4C8T) |
メモリ | 8GB x1枚 | 8GB x1枚 |
チップセット | AMD B500 | AMD B300 |
VRAM | 最大約4GB | 最大約4GB |
SSD | 256GB ソリッドステートドライブ (NVMe M.2 2280) OPAL対応 | 128GB M.2 2242 NVMe |
価格.com限定 パフォーマンスやスタンダードの最安構成と比較
プレミアム | パフォーマンス | スタンダード | |
標準価格→平日価格 | 74,800円 → 56,100円 | 59,950円 → 47,850円 | 49,940円 → 44,440円 |
値引き額 | 18,700円 | 12,100円 | 5,500円 |
CPU(APU) | Ryzen 7 PRO 4750GE (3.1GHz, 8C16T) | Ryzen 5 PRO 4650GE (3.3GHz, 6C12T) | Ryzen 3 PRO 4350GE (3.5GHz, 4C8T) |
メモリ | 8GB x2枚→8GB x1枚 -13,200円 | 8GB x1枚 → 4GB x1枚 -6,600円 | 4GB x1枚 |
キーボード | あり → なし -2,200円 | あり → なし -2,200円 | あり → なし -2,200円 |
マウス | あり → なし -1,100円 | あり → なし -1,100円 | あり → なし -1,100円 |
スタンド | あり → なし -1,100円 | あり → なし -1,100円 | あり → なし -1,100円 |
手回しネジ | あり → なし -1,100円 | あり → なし -1,100円 | あり → なし -1,100円 |
敢えて割高なものを買いたい方は以下リンクよりアクセスしてほしい。
価格.com限定 パフォーマンス(Ryzen 5 PRO 4650GE)を選ぶ方はこちらから。
価格.com限定 スタンダード(Ryzen 3 PRO 4350GE)を選ぶ方はこちらから。
CPU(APU)スペック比較

CPU Benchmarksのこちらより引用。
M75q-1 Tinyに搭載していた3400GEよりも、M75q-2 Tinyのスタンダードに搭載された4350GEのほうがスコアが高い。
更にプレミアムに搭載されている4750GEのほうが遥かにスコアが高い。
それなのに最安構成では五千円程度の差額でしかない……ほんとLenovoさんは頭がおかしい。
最安価格変更履歴
私が認識している限りの履歴を残そうと思う
- 2020/10/30(金)
- 49,500円で販売開始 (74,800円から25,300円の値引き)
- メモリ8GB x2枚 → 4GB x1枚 (-19,800円)
- キーボード → なし (-2,200円)
- マウス → なし (-1,100円)
- スタンド → なし (-1,100円)
- 手回しネジ → なし (-1,100円)
- 休日価格への変更なし
- 49,500円で販売開始 (74,800円から25,300円の値引き)
- 2020/10/31(土)
- メモリの4GB x1枚の選択肢が消滅して最安構成が56,100円になる
- 8GB x2枚 → 8GB x1枚 (-13,200円)
- 6,600円の差額
- メモリの4GB x1枚の選択肢が消滅して最安構成が56,100円になる
コメント
今回M75qGen2の買いどころを探していましたが、11月20日に発注しました。
予定では12月3日発送で12月15日配送予定のようです。
私もメモリーを8GB に変更して発注して、後日に16GB を2枚にする予定です。
とりあえずメモリーは、以下を買いました。
CFD販売 Crucial (Micron製) ノートPC用メモリ PC4-25600(DDR4-3200) 16GBx2枚 CL22 260pin 無期限保証 W4N3200CM-16G
コメントありがとうございます。
羨ましいです……私はカスタマイズでType-CポートとAX200を増設したのですが、発送が12月31日で配送予定は来年の1月12日でした。
何もカスタマイズせずに最安構成で購入すべきでしたね……。