ThinkCentre M75q Tiny Gen 2 (M75q-2 Tiny)を買った【Ryzen 7 4700GE搭載】

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以前買ったM715q TinyM75q-1 Tinyに続き、3台目のRyzen搭載ThinkCentreだ。
小型・パワフル・USB PDで給電可能と非常に便利な小型デスクトップPC

私は12月中旬頃の20%還元で注文したが、この記事を書いている1月中旬時点で既に終売となっており購入できないので注意。

買った

安く買う方法の記事の方法で12月20日の1時頃注文。
最安構成に少しカスタマイズする形で50,468円で購入した。Rebatesの20%還元も通したので10,093ポイント還元される。つまり実質40,375円だ。

最安構成からカスタマイズ

備忘録として注文時の構成を記載しておく。
無駄に長くなってしまうので見たい人だけクリックして開けるようにしたので見たい人だけ。

メモリは4GB→8GBに変更。+2,772円
4GBメモリが2,500円程度で購入できることを考えると割高だが、手元に4GBのメモリが残っても仕方がないので8GBに変更した。
手持ちのメモリを刺す予定なので、この8GBメモリは家族が使ってるPCの空きスロットに入れた。

ワイヤレスLAN / BluetoothはIntel 9260を選択。+1,386円
小型PCにアンテナを自分で取り付ける手間を考えるとカスタマイズで追加したほうが楽なのでこちらに変更。

ディスプレイサポート、2ndディスプレイサポートの欄からDisplayPort – HDMI変換アダプター を1つずつ追加。+924円
HDMI2.0に変換してくれるケーブルだったらいいなーと思って追加したが届いたのはFRU:04X2753のHDMI1.4に変換するアダプタだった。無駄金……。
HDMI2.0bに変換してくれるのは製品番号4X90R61023のアダプタだった。

DisplayPortを1ポート追加。+924円
初期構成でDisplayPortとHDMIが1ポートずつ搭載されているので不要なのだが念の為追加した。
本当は2ポート追加する予定だったけど上のDisplayPort – HDMI変換アダプターを追加すると2ポート追加することができなくなっていたので仕方なく諦めた。

バーティカルスタンドを追加。+462円
ダストシールドを追加。+462円
これらは特に必要なかったのだが、必要になった時に注文するのが面倒な小物だったので念の為追加した。

最安構成43,538円に対して追加カスタマイズが6,930円で、50,468円となった。

注文時の構成からの変更点

長文書くのが面倒になったので表を作った。
手持ちのパーツを積んだだけなので費用はかかっていない。

注文時構成増設・換装パーツ
CPU(APU)Ryzen 7 4700GE
メモリ8GB x1枚Crucial 16GB x2枚
M.2 (Key M)なしSamsung 970 PRO 512GB
SATA 2.5500GB 7200rpm HDDCrucial 2TB SATA SSD
WLAN / BluetoothIntel 9260 (Wi-Fi 5 + BT5.1)Intel AX200 (Wi-Fi 6 + BT 5.2)
OSWindows 10 HomeWindows 10 Pro
ACアダプタ付属65W ACアダプタLenovo 4X90U45346
Apple 87W USB-C
背面ネジ付属ネジ手持ちの手回しネジ(参考)

相変わらずの分解しやすさでメモリやSSDの増設・換装に関しては苦労する点は一切なく、上記パーツへの換装には数分で終わった。
私は手先が不器用なのでWLAN / BluetoothのIntel 9260からIntel AX200への換装に関してはアンテナの接続に手間取ってしまった。小さい部品は苦手……。

セットアップ

USB PD給電で動作

Apple 87Wの充電器の使い道がないのでこのPC専用にすることに。
Lenovo USB Type-C – スリムチップアダプターを使うことで無駄に大きいACアダプタを使う必要がなくなる。

USB PDで65Wより高出力のものであれば使えるだろう。
特に追加調査したわけではないが、以下の記事が参考になるかもしれない。

クリーンインストール

メーカー製PCだろうがもちろんクリーンインストール。
MicrosoftからMediaCreationToolをダウンロードして実行。Windows 10のインストーラをUSBメモリに焼いた。Rufusを使ってもいい。
(バッファロー製は相性が悪いらしいので購入する場合は注意。)

そのままのUSBメモリを使うと強制的にWindows 10 Homeがインストールされてしまうので、EI.cfgをsourceフォルダに追加してエディション選択を可能にした。

その後は通常のクリーンインストール。
Microsoftアカウントを使わずにローカルアカウントでセットアップして終了だ。

21H2ではIntel AX200のドライバも組み込まれており、初期セットアップ画面の時点でWi-Fiが使えたので、間違ってもMicrosoftアカウントでセットアップしないようにしよう

ドライバはWindowsUpdateでOK

有線LANやWi-Fiを使ってインターネットに接続し、設定を開いてWindows Updateを実行。
そのまましばらく放置するだけで必要なドライバを適用してくれる。便利。

以前のM75q-1 Tinyではグラフィックドライバが原因で起動時にコケるといった不具合があったが、M75q-2 TinyはWindows Updateによって適用されたドライバで不具合なく快適に動作している。

環境構築

設定からWindows 10 Proのプロダクトキーを入力。

再起動後にパスワードを入力するのが面倒なので自動ログインの設定をし、管理者権限でネットワークドライブ(NAS等)にアクセスするための設定も行った。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\PasswordLess\Device

レジストリエディタを開き、上記パスに存在する『DevicePasswordLessBuildVersion』を『2』から『0』に変更する。

スタートメニューから『netplwiz』を起動し、『ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要』のチェックを外して[OK]をクリックする。

ユーザー名に対応するパスワードを入力し、[OK]をクリックして完了だ。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System

レジストリエディタを開き、上記パスで右クリックし、新規→DWORD(32ビット値)として『EnableLinkedConnections』を追加する。

再起動後に反映されるので注意。

その他のWindowsの設定や普段使うソフトウェアをインストールして環境構築完了だ。

ベンチマーク

今更ベンチマーク結果を出したところで……と思ったのでPassMarkしか回していないが、もし計測してほしいものがあればコメントから要望していただければ幸いだ。

PassMark

同世代~次世代APUとの比較

過去のThinkCentre Tinyに採用されたRyzen APUとの比較

CrystalDiskMark

Samsung 970 PRO 512GBとCrucial MX500 2000GBの速度。

所見

相変わらずの小ささ、パワフルさ、そして安さに感動してしまった。

M715q Tinyの2400GE(Zen)からM75q-1 Tinyの3400GE(Zen+)では大して性能は上がらなかったが、M75q-2 Tinyの4700GE(Zen2)はコア数やスレッド数が倍になった。
過去に搭載されたAPUと比較して倍以上の性能となったにも関わらず倍の価格にはならないところが嬉しい。

私の場合はカスタマイズで5万円、持っていたパーツを組み込のでパーツ代を含めると合計10万円を超える結果になってしまった。
しかし、最安構成の43,538円に4GB~8GBメモリを増設し(+5,000円程度)、500GB程度のSSDを増設(+7,000円程度)するだけでかなり快適に動作するだろう。

20%還元のRebatesを通したことで実質4万円(最安構成なら3.4万円)程度で購入できたことから、非常にコストパフォーマンスの高いPCであると言える。
販売が継続してくれればよかったのだが、既に終売となってしまったことが悔やまれる。

グラフィック性能はそれなりに低いが、私がよく遊ぶMinecraftはサクサク動く。
軽量化ModのOptiFineを入れて、設定 → ビデオ設定 → パフォーマンスの設定 → 描画の最適化 をオンにすれば4Kモニタでも60fpsを維持して遊ぶことができた。
グラフィックが綺麗なゲームはちゃんとしたゲーミングPCで遊ぶ必要があるので注意してほしい。

ひとつ難点を挙げるとすれば、有線LANがRealtekのRTL8168Hであることか。
有線LANで接続するよりもIntel AX200で無線接続したほうが速度もレスポンスも良い。謎。

アクセスポイントから少し離れているものの、NUROのHGWであるNSD-G1000Tの設定から帯域を160MHzに変更することでIntel AX200は2.4Gbpsでリンクしてくれた。(初期設定のままだと1.2Gbpsでリンク)
Speedtest.netで計測したところ、平均して実測550~750Mbps程度、pingは4~6ms程度と非常に満足のいく速度。

また、今さら感はあるがLenovoのCPUベンダーロックがまた話題に上げられている。1年ほど前だが4750GE搭載のM75q-2 Tinyが登場した時にも同じ話題で騒がれたことがある。
しかしこのPCに搭載されたRyzen 7 4700GEはRyzen PROではないのでベンダーロックされることはない。(はず?)
万が一M75q-2 Tinyのマザーボード等の不具合で使えなくなったとしても、AM4マザーを適当に買えば自作PCとして再利用できるのは非常に大きなアドバンテージだと思う。

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長くなってしまったが、高性能な小型PCを手に入れられて非常に満足。
Lenovoなら安く提供してくれると信じて次のTinyシリーズも楽しみにしていよう。

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