NAS特化型SBC Kobol『Helios64』 ③OpenMediaVaultのインストール(Armbian 20.08.4)

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Armbianのインストール、OpenMediaVaultのインストールとベンチマークまで。
いまいち安定しない。

準備

OSをmicroSDに書き込む

Helios64のOSをここからダウンロードしておく。
今回は「Armbian_20.08.4_Helios64_buster_legacy_4.4.213.img.xz」を使用した。
5.8.11はそもそも起動しなかったり起動しても異常なまでに不安定だった。

Rufusを使ってOSイメージを書き込む。
解凍する必要はなく、Armbian~.img.xzを指定すれば適切に書き込んでくれる。

USB-C to HDMIケーブルを挿す

Kobol.ioがもう少ししたら送るよ~という内容でブログを更新していたので、待つのも嫌なので私はこちらのケーブルを使用した。
一応問題なく画面表示される。

初期設定

microSDをHelios64本体背面のスロットに入れて起動。
電源ボタンを押すだけだがほんの少し長めに押す必要がある。

それと私はLinux全然何もわからない人間なので設定がめちゃくちゃだったら申し訳ない。
とりあえず私が行った手順を紹介していく。

準備

スクリーンショットのためにSSHで接続した

SSHで接続してもいいが、わざわざUSB-C to HDMIケーブルを買ったので実機を操作した。

rootに自動でログインしてくれるので新規パスワードを入力。
自動的にロケールやタイムゾーンの設定をしてくれるので放置。

1つユーザーを作るように勧められるので、ユーザー名とパスワードを設定。

OpenMediaVaultのインストール

参考サイト:ITmedia

この作業が一番難航した上、この方法も無理やり感があって不具合なく動作するかはわからない。
armbian-configからインストールを進めてもインストール完了まで行かずにカーネルパニックを起こすので少々面倒な手順を踏む必要がある。

先程作成したユーザーでログインし、ifconfigで本体のIPアドレス等を確認しておく。
いざという時に必要になるかもしれない。必要にならなきゃそれでいい。

sudo ifconfig

sudoコマンドを実行する際にはユーザーのパスワードが必要になるので入力。
そして以下のコマンドを入力して30分以上待つ。

wget -O - https://github.com/OpenMediaVault-Plugin-Developers/installScript/raw/master/install | sudo bash

ログイン後一度もsudoコマンドを打ってないとパスワードを求められるが、以下コマンドを打ってしまうと勝手に進んでよくわからないことになる。sudo ifconfigでもsudo armbian-configでもいいから打っておく。

30分ほど放置したら画面が映らなくなっていたので本体のResetボタンを押して強制再起動。(絶対に正しい手順ではない)
以下のような画面が表示され、「To manage the system visit the openmediavault web control panel:」と表示されていれば多分インストールできていると思う。

表示されなかったら先程と同じように以下のコマンドを実行する。何度かやれば表示されると思う。

wget -O - https://github.com/OpenMediaVault-Plugin-Developers/installScript/raw/master/install | sudo bash

正常にインストールできないのは仕様だと思っておくことにする。まだOSも安定版じゃない(Work-in-Progress)からね。
インストールできりゃいいの精神。

OpenMediaVaultの管理画面にアクセス

画面内に表示されたIPv6アドレスでアクセスすることで管理画面に行ける。(FAILEDって出てるけど知らん)
eth0は1GbE, eth1は2.5GbEを指しているようだ。

IPv6でアクセスする際はIPv4の頃とは違って[]で括る必要がある。
1111:1111:1111:1111:1111:1111:1111:1111ならhttp://[1111:1111:1111:1111:1111:1111:1111:1111]/となる。

……のようにIPv6アドレスを手入力するという面倒なことをしていたが、http://helios64.local/にアクセスすることでことで管理画面に行けた。ホスト名でアクセスできるの便利……。

Usernameはadmin
Passwordはopenmediavault
でログインできる。

何かする度にエラー

何かしてちょっと目を離すとこの画面がよく出る。
何もしなくてもよく出る。

根気よく作業しよう。

ネットワーク設定

OpenMediaVaultをインストールするとIPv4アドレスでアクセスできなくなるので、まずはそれを直す。
IPv4の項目がDHCPになっているにもかかわらずIPアドレスが払い出されていないので、IPアドレスを固定してしまおう。

サイドバーのシステム→ネットワークから設定する。
インタフェースタブをクリックし、使うデバイスを選択して「編集」をクリック。

IPv4の項目の「DHCP」をクリックして「スタティック」に変更
IPアドレスをネットマスク、ゲートウェイを入力して保存。

画面上部に「設定が変更されました。あなたはそれらを有効にするために変更を適用する必要があります。」と表示されるので、適用をクリックしてしばらく待つ。
これでIPv4でもアクセス可能になった。今設定したIPv4アドレスでアクセスしてみよう。

HDDが認識されているか確認

サイドバーからストレージ→ディスクを選択し、接続したHDDが認識されているか確認する。

RAIDを組んでみる

ストレージ→RAID管理を選択し、「+作成」をクリック。

わかりやすいように名前をつけ、レベルをストライプ(RAID 0)に変更。
使用するデバイスにチェックを入れ作成。

画面上部に「設定が変更されました。あなたはそれらを有効にするために変更を適用する必要があります。」と表示されるので、適用をクリックしてしばらく待つ。
この黄色い画面の適用ボタンは都度押す必要はないが、今までの設定を適用したい場面で押そう。それまでにミスっても元に戻すボタンで取り消すことが可能だ。

ファイルシステムの作成&マウント

ストレージ→ファイルシステムを選択し、「+作成」をクリック。

ラベルにわかりやすい名前をつけてファイルシステムを選択。
今回はデフォルトのext4を使用。

「はい」を押してからは長いのでゲームでもして待とう。
マウントが押せるようになったらマウントをクリック。

共有フォルダの設定

アクセス権の管理→共有フォルダを選択し、「+作成」をクリック。

名前をわかりやすく設定し、デバイス欄は先程作成したファイルシステムを選択。
パスは自動的に入力されるのでそのまま。
パーミッションは権限なので適したものを選択。今回は「Administrator: 読み込み/書き込み, Users: 読み込み/書き込み, Others: アクセス不可」を選択して保存を選択。

共有するユーザーを作成

アクセス権の管理→ユーザーを選択し、「+追加」をクリック。
アクセスするユーザー名とパスワードを設定して保存。

作成したユーザーを選択して「特権」をクリック。
さっき作成した共有フォルダが表示されるので、読み/書きにチェックを入れて保存。

SMBの設定

サービス→SMB/CIFSを選択し、一般設定内の有効をオン(緑色)にして保存をクリック。
共有タブから「+追加」をクリックし、共有フォルダ欄の逆三角形をクリックして先程設定したものを指定。
保存をクリック。

Windows側の設定

Windowsでエクスプローラを表示し、アドレスバーに\\helios64と入力することで先程共有設定したshareが出てくる。

右クリックして「ネットワークドライブの割り当て」を選択。
好きなドライブレターを設定することでかんたんにアクセスできるようになる。

ベンチマーク

RAID 0

遅い。読み込みも1GbEの上限で止まってるっぽい?
なんでだろうと悩んでいたが、違うスイッチングハブに挿していた。1GbEじゃん。

気を取り直して再度ベンチマーク。

シーケンシャルリードは1GbEの壁を超えて1.5Gbps程度出た。
しかし書き込みは依然として遅い。何故だろう。

オプションをごちゃごちゃ変更・HDD1本に変更

1本でこの速度ということはHDD本体が悪いわけじゃなさそう

ファイルシステムをbtrfsに

ほとんど誤差

SSDを使ってみる (ext4)

Micron1100の2TB SSDを使用。USB3.0接続。
TLCとはいえSSDを使ってこの速度なのでどこかしら設定が悪そう。

もう少し設定をいじってみる

全然変わらない。もうダメ。
何をいじったかメモするのも忘れていた。

終わりに

私の環境が悪いのかもしれないが、安定動作するというレベルじゃないし書き込み速度も出ない。
Windowsなら500MB/s出るし、USB3.0(5Gbps)接続とはいえ2.5GbEの理論値が312MB/sくらいだし250MB/sくらい出てほしかった。残念。

買おうと思っている方はちょっと検討し直したほうがいいかもしれない。
単純にNASがほしいだけなら、QNAPとかSynologyとかASUSTORから選ぼう。

安定動作するまでを楽しめる人や知識豊富な方が買うのはアリ……なのだろうか。
安定版が出るまでもう少しいろいろ弄ってみようと思う。

このページのコメント欄でFreeBSDやFreeNASについて言及されている……いずれFreeNAS(今はTrueNAS?)が使えるようになるのだろうか?

コメント

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