前回の記事の続き
どうやらQNAPのOEMらしい
ネットサーフィンしていると上記記事を発見。
Alexon Cloud ShelterをQNAP化した記事なのだが、どうやらこの前私が買ったHDL-Z4WMC2と近い型のように見える。
この記事曰く、Alexon Cloud ShelterはTS-469Lのファームウェアを使うことでQNAPのQTSが使えるようになるらしい。
先人に感謝。
QNAP化してみる
OSイメージをダウンロードしてUSBメモリに焼く
公式配布元から必要なイメージファイルをダウンロードする。
TS-469 Pro, TS-469L
http://eu1.qnap.com/Storage/tsd/fullimage/F_TS-469_20140516-1.2.8.img
今回使用したのはTS-469 Pro・TS-469L用のイメージファイルだ。
ファイル名 | F_TS-469_20140516-1.2.8.img |
MD5ハッシュ | 4D0EACF8297AE2702F418DF8DF314F07 |
ダウンロードしたイメージファイルをRufus等を使ってUSBメモリに焼く。
USB DOMポートに接続してHDDを1台以上挿す
USB DOMを使う方法もあるが、USBメモリと比べて少々高価。
USBメモリと内部USB2.0 → USBメスケーブルを使用したほうが安上がりだ。私は上記のStarTechのケーブルを使用した。
ファンコネクタの下にある内部USBポートにケーブルを挿し、USBメモリを接続すれば準備完了だ。
なお、基板上に1,2,7,8まで記載されているのでピンアサインを確認して接続する。
1,2がVCCで7,8がGroundなので間違えないようにしよう。
起動
起動時にビープ音が鳴るので驚かないようにしよう。私は突然音が鳴って飛び上がってしまった。
ディスプレイにIPアドレスが表示されるので他のPCやスマホからアクセスし、画面に従ってセットアップしていく……つもりだったのだが、ディスクを入れていても外していてもセットアップが完了しない。
それもそのはず。上で書き込んだのはテスト用ファームウェアで製品版のファームウェアではない。
Qfinder Proから見ても名前どころかMACアドレスすら正常に表示されない。
ファームウェアのアップデート
QNAP公式のManually Updating Firmwareを参考に作業をするもどうもうまく行かない。
いろいろ調べてみたところ、こちらのサイトで紹介されていた方法でアップデートができた。
上記サイトを参考にUSBメモリにアップデートファイルを置き、シンボリックリンクを作成してアップデートを実行する。(……私はあまりちゃんと理解できていないので、詳しくは上記サイトを参考にしてほしい。)
これでQNAPのNASとして正常に動作するようになった。
なお、ユーザー名とパスワードが必要な場合、初期値はadmin/adminとなっていた。
使用したファイルは以下の通り。こちらにアクセスし、型番から最新版を取得しよう。
ファイル名 | TS-469_20220712-4.3.4.2107.zip |
MD5ハッシュ | A9A76C07E0459EAB24F1B1B732D123D3 |
CrystalDiskMarkでベンチマーク
4GiB x1回
64GiB 1回
64GiB 9回
TrueNASを入れた時のベンチマークと比較すると、ランダム性能は圧倒的にQTSを入れた時のほうが良いがシーケンシャルライトが弱いようだ。
また、QTSは32bit OSなのかRAMは4GB中3GBしか認識しなかった。
TrueNASと比べてベンチマーク中のCPU使用率はかなり低く、他のタスクがあっても問題なく動作しそうだ。
終わりに
さて、現在最新機種で使えるQTSはQTS 5なのだが、TS-469LはQTS 5へのアップデートは対象外のようだ。
QTS 4.3.4が最新版となる。
来年サポート終了するWindows Storage Server 2012を諦めてOSを消したはずなのに、QTSの方は既にサポート終了してた……という何とも言えない結果になってしまった。
パフォーマンス的にも使い勝手もTrueNASのほうが良い (慣れのおかげかもしれないが) ので、TrueNASを入れ直して使おうと思う。
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