最近のブラウザではアドレスバーに表示されるURLの頭の「http://」や「https://」を省略させてしまう。
例えばこのサイトであれば「https://hchch.net/」というのがURLなのだが、「hchch.net」と表示されてしまう。
スマホなど横幅の狭い画面で使う端末であれば、鍵マークなりで省略したくなるのはわかる。でもPCのブラウザでデフォルト非表示はやめてほしい。
個人的には非常に迷惑な機能なので、URLをしっかり表示するように設定を変更していく。
……URLの末尾につくスラッシュのことを「トレイリングスラッシュ」と呼ぶことをこの記事を書く過程で初めて知った。
Firefox (76.0.1)
Firefoxではhttps://の省略はされないが、http://で始まるURLの場合に限りhttp://が省略される。
ただしhttp://で始まってもftp.で始まるサブドメインの場合はhttp://が省略されない。
そしてhttps://であってもhttp://であってもドメイン名末尾のトレイリングスラッシュは省略される。
条件を分岐させて表示するしないを決めるくらいなら全部表示してくれ。
about:configを開き、「browser.urlbar.trimURLs」を「false」に設定することでアドレスバーの省略表記は無効化される。
久々にabout:configを開いたが若干デザインが変わっていることに驚いた。右クリックして新規作成とかができなくなってて、Firefoxは年々不便になっていくなぁと思ってしまった。
Chrome (81.0.4044.138)
Chromeは初期設定ではhttps://もhttp://もwww.もトレイリングスラッシュも非表示にしてしまう。
しかしFirefoxのようにトレイリングスラッシュを表示させることはできない模様。できる方法を知っている人がいたら教えてほしい。
拡張機能で表示する方法
Googleの公式拡張機能である「Suspicious Site Reporter」をインストールする。
ただし、これだけではhttps://の非表示が無効化されるだけの模様。http://は非表示のままだし、www.もトレイリングスラッシュも非表示のまま。
引数を渡してChromeを起動する方法

Chromeのショートカットを右クリックしてプロパティを開き、上記画像で選択している「リンク先」の文字列の末尾に以下の文字列をコピペする。
--disable-features=OmniboxUIExperimentHideSteadyStateUrlScheme,OmniboxUIExperimentHideSteadyStateUrlTrivialSubdomains,OmniboxUIExperimentHideFileUrlScheme
私の環境では以下の通りになった。
"C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --disable-features=OmniboxUIExperimentHideSteadyStateUrlScheme,OmniboxUIExperimentHideSteadyStateUrlTrivialSubdomains,OmniboxUIExperimentHideFileUrlScheme
ここまで設定することで、https://とwww.の非表示が無効になった。しかしhttp://やトレイリングスラッシュは非表示のまま。
http://やトレイリングスラッシュの表示をさせたい場合は自分でビルドする必要があるようだ。もしビルドしなくていい方法を知っている人がいたら教えてほしい。
コメント